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2017.05.13

詩情の森-語りかたられる空間 THE POETRY

 KAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)は、数年前から、リハーサル室、ホワイエ、劇場内の小さな部屋を使って、美術作品の展示活動を行ってきた。『突然ミュージアム』と称されるこの展示活動をより発展させた«KAAT EXH|IBITION»が本年度から始まっている。本来美術空間に展示される作品を、敢えて劇場空間に持ち込み、作品世界の広がりを追及する試みだ。

 ≪KAAT EXHIBITION≫の第一弾として開催されている『詩情の森-語りかたられる空間』は、角文平(彫刻)、金子富之(日本画)、田中望(日本画)、藤堂(彫刻)、長沢明(日本画)、三瀬夏之介(日本画)の6人の作家たちが、これまでの活動の枠組みを超えた実験的なアプローチを試みている。

 本展に合わせて開催される「オープンシアター2017」は、彫刻、映画、写真、漆芸の現代美術作家と作品が劇場のあらゆる場所に出現し、劇場といかに関係するかという実験が試みられる。(イベントの詳細は下記の特設ウェブサイトまで)

詩情の森-語りかたられる空間
角文平 金子富之 田中望 藤堂 長沢明 三瀬夏之介

会場 KAAT神奈川芸術劇場 3F中スタジオ
    神奈川県横浜市中区山下町281
    ℡ 045-633-6500(代表)

会期 2017年4月30(日)-5月28(日) 会期中無休
    10:00-18:00(入場は閉場の30分前まで)

入場料 一般600円 学生・65歳以上500円 高校生以下無料
※障害者手帳所持者と付き添い1名は無料
※10名以上の団体は100円引き

特設ウェブサイト http://kaat-seasons.com/exhibition2017/

主催 KAAT神奈川芸術劇場
支援 平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
助成 一般財団法人地域創造
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 ART FRONT GALLERY、IMURA ART GALLERY、MIZUMA ART GALLERY
    多摩美術大学、東北芸術工科大学、NHK横浜放送局

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Thepoetry20170429_2s

2017.05.06

リアルのゆくえ-高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの

移入されて150年を経た写実が、どのように変化し、また変化しなかったのか、日本独自の写実とは何かを、高橋由一、岸田劉生等の作品、現代の写実作家の細密描写による作品により検証し、絵画における写実のゆくえを追う。

 
Photo
岸田劉生《麗子肖像( 麗子五歳之像)》、1918 年、油彩・キャンバス、東京国立近代美術館
 
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長谷川潾二郎《猫》、1966 年、油彩・キャンバス、宮城県美術館
 
 
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リアル(写実)のゆくえ
高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの

平塚市美術館
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
電話 0463-35-2111

2017年4月15日(土) -6月11日(日)
開館時間 9:30 -17:00(入場は16:30 まで)
休館日     月曜日
観覧料金  一般800円 高大生500円
       ※団体料金(20名以上)あり
       ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
       ※各種障がい者手帳の所持者と付添1 名は無料
       ※ほかにも割引制度あり 詳細は美術館ホームページまで   

主催         平塚市美術館
制作協力  NHKプラネット中部
協賛         神奈川中央交通株式会社

2017.02.18

1950年代の日本美術-戦後の出発点 Japanese Art at the 1950s: Starting Point after the War

  鎌倉・鶴岡八幡宮の境内にあって、「鎌近」の愛称で親しまれていた神奈川県立近代美術館 鎌倉は、昨年3月31日で美術館としての活動を終了した。1951年11月17日に、日本初の公立美術館として開館した神奈川県立近代美術館は、第1回記念展として「セザンヌ、ルノワール展」(会期11月18日-30日)を開催する。その後、同美術館は、佐伯祐三、古賀春江、松本竣介など近代日本美術における重要な画家たちをいち早く紹介している。

  現在、神奈川県立近代美術館 葉山では、「鎌近」が1951年に開館した頃の日本美術を紹介する展覧会「1950年代の日本美術-戦後の出発点」が、3月26日まで開催されている。

1950年代の日本美術 戦後の出発点 
Japanese Art at the 1950s: Starting Point after the War

会期 2017年1月28日(土)-3月26日(日)
    休館日 月曜日(3月20日は開館)
会場 神奈川県立近代美術館 葉山
    神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
    電話:046-875-2800(代表)
    ホームページ:http://www.moma.pref.kanagawa.jp
開館時間 午前9時30分-午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料 一般1,200円 20歳未満・学生1,050円
      65歳以上600円 高校生100円
      ※団体料金あり。
      ※中学生以下と障害者手帳所有者(および介助者原則1名)は無料。
      ※上記観覧料で同時開催中の「コレクション展3:反映の宇宙」も観覧できる。
      ※ほかにも割引制度あり。詳細については同美術館まで。
主催 神奈川県立近代美術館

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  1951年にサンフランシスコ講和条約の締結があり、翌年の同条約発効により、日本占領が終結し、主権回復が認められた。1950年代は、まだ戦争の傷跡絶えぬ時代であるとともに、自由を謳歌できる時代の出発点であった。

  1950年代は、戦争体験を背負って葛藤する画家たちがいると同時に、イデオロギーの対立に翻弄されることなく活動を行い独自の世界をつくり出す画家たちがでてきた時代でもあった。

  本展は五つの章から構成されている。第I章「新しい絵画精神のために」では、戦中にすでに中堅として活躍していた岡本太郎、海老原喜之助、村井正誠、山口長男、朝井閑右衛門などの画家たちが、敗戦の失意と復興の希望とを抱きながら、どのように再スタートを切ったかをたどる。

  神奈川県立近代美術館の開館記念として開催された「セザンヌ、ルノワール展」のポスターが展示されている第II章「鎌倉近代美術館の誕生」
  土方定一、今泉篤男、河北倫明、瀧口修造ら日本美術家連盟の14人によって選出された若手作家たちを紹介した「今日の新人・1955年展」のポスターには、向井良吉の《アフリカの木》(1955年)が使われている。同展の選出作家32人には、向井以外に毛利武士郎、山口勝弘、福島秀子、田中岑、池田龍雄、浜田知明がいる。いずれも本展に出品されている作家たちである。ほかに、堀内正和《線A》(1954年)、辻晉堂《迷盲》(1957年)、木内克《手のあるトルソー》(1958年)、斎藤義重《鬼》(1957年)などの神奈川県立近代美術館の所蔵品が揃う。

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「今日の新人1955年展」ポスター 1955年 神奈川県立近代美術館蔵

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田中岑≪女の一生≫1957年 神奈川県立近代美術館蔵
(「鎌近」の喫茶室に制作した壁画作品。現在、葉山館の講堂前ホワイエに移設されている。)

 戦後、金山康喜、田淵安一、野見山暁治、岡本半三、浜口陽三、今井俊満らが、「美術の都パリ」に向かう。第III章「国際化と1950年代パリの日本人画家」では、金山康喜《静物(コーヒーポットのある静物)》(1954年)、岡本半三《ラ・テュルビ》(1954年)、田淵安一《神の手》(1954年)、野見山暁治《ノルマンディの子ども》(1955年)などやパリ在住の海外作家たちによって結成された「コブラ」と交流した田淵安一や菅井汲の作品も展覧できる。

  鎌倉に神奈川県立近代美術館が開館する前日(1951年11月16日)に、新しい種類の芸術集団「実験工房」がデビューした。画家、写真家、照明家、映像作家など、様々な分野の若手芸術家たちから構成された集団を、詩人であり美術評論家の瀧口修造は、「実験工房」と命名した。3年後の1954年には、吉原治良がリーダーとして、若手美術家たちの「具体美術協会」が結成された。
  第IV章「新人の登場―「実験工房」と「具体」を中心に」では、「実験工房」から、北代省三≪モビール・オブジェ(回転する面による構成)≫(1953年)、山口勝弘(構成)・鈴木博義(音楽)オートスライド「試験飛行家W.S.氏の眼の冒険」(1953年/1986年)、松本俊夫(監督)・新理研映画『銀輪』(デジタル復元版・三色分解アナログ合成版)(1956年)など、そして「具体」からは、白髪一雄≪作品III≫(1954年)、具体美術協会≪舞台を使用する具体美術 第1回≫(1957年)などの展示がある。
  1956年に、東京・高島屋で開催された「世界・今日の美術展」で紹介されたアンフォルメルの画家たちのひとりであるジョルジュ・マチウが、日本で公開制作を行った。その時の作品≪豊臣秀吉≫(1957年)を吉原治良がもらいうけている。本展では、当時の公開制作の映像上映とともに、本作品を見ることができる。

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映画『銀輪』(監督:松本俊夫、制作:新理研映画)1956年 東京国立近代美術館フィルムセンター蔵

  サンフランシスコ講和条約が1952年に発効し、日本の主権は回復されたとはいえ、条約によって米軍の日本駐留は継続されていた。米ソ冷戦の始まりや朝鮮戦争勃発の社会的、政治的状況に対し、多くの美術家たちが反戦や平和、米軍基地への反対を訴えて立ち上がり、自らの制作の姿勢と行動でそれを示そうとした。
  第V章「社会へのまなざし」は、若手美術家たちの間で高まった反戦、反画壇の機運から、結成された団体や展覧会に参加した池田龍雄や山下菊ニらの作品を紹介する。池田は、米軍基地反対闘争を題材にした作品を経て、≪仮面≫(1959年)で人間の内面を描き出した。社会的事件の取材をもとにした「ルポルタージュ絵画」を描いた山下は、≪松川裁判(機関車は知っている挟まれた俺)≫(1959年)や≪あけぼの村物語≫(1953年)などを残している。浜田知明は、戦争の惨禍を振り返る版画シリーズ<初年兵哀歌>を、日系芸術家のイサム・ノグチと版画家の上野誠は、ヒロシマ、原爆をテーマに創作を行った。

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池田龍雄≪仮面≫1959年 横須賀美術館蔵

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浜田知明≪初年兵哀歌(歩哨)≫1954年 神奈川県立近代美術館蔵

  神奈川県立近代美術館の水沢勉館長は、展覧会カタログ掲載の小論「1950年代を再考する。」で、「日本のモダニズムの展開を実地にあたって検証する場として『近代美術館』は誕生している」と著し、同論の最後に、「芸術活動一般と美術館活動との関係性を歴史的な遠近法のなかに正確にとらえ直し、そのこと自体を情報化し、アーカイヴし、未来につないでゆく作業は、まさにいまはじめられたばかりである」と結んでいる。

  「1950年代の日本美術 戦後の出発点」展は、戦後の日本が歩んできた時代を、見る者にとっても心にとどめる(アーカイブする)展覧会となるだろう。

展覧会カタログ
図録表紙
1950年代の日本美術―戦後の出発点
25.9x19.4 cm 96ページ
神奈川県立近代美術館 2017年
1,750円(税込)
ミュージアム・ショップにて販売中

2016.08.14

クエイ兄弟-ファントム・ミュージアム- The Quay Brothers PHANTŒM MUSÆUMS

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『ストリート・オブ・クロコダイル』より 《仕立屋の店内》 1986年
photo©Robert Barker

 ヨーロッパの文学や音楽、美術やグラフィック・デザイン、建築やダンス、オカルトや病理学などに広く典拠しながら、複層的な美の世界を創り上げている双子のクエイ兄弟(1947-、米国ペンシルヴァニア州出身)。神奈川県立近代美術館葉山では、そのクエイ兄弟のアジア初の本格的な回顧展となる展覧会が10月10日まで開催されている。

クエイ兄弟-ファントム・ミュージアム- 
The Quay Brothers PHANTŒ
M MUSÆUMS

会期 2016年7月23日(土)-10月10日(月・祝日)

会場 神奈川県立近代美術館 葉山
    神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
    電話 046-875-2800(代表)
    美術館ホームページ http://www.moma.pref.kanagawa.jp/

休館日 月曜日(ただし、9月19日と10月10日は開館)

開館時間 午前9時30分-午後5時(入館は4時30分まで)

観覧料 一般1,300円 20歳未満・学生1,150円 65歳以上650円 高校生100円
※20名以上の団体料金あり。
※中学生以下と障害者手帳等の所持者(および介助者原則1名)は無料。
※その他の割引制度あり。

主催 神奈川県立近代美術館
協賛 株式会社 資生堂
協力 かなチャンTV
企画協力 株式会社イデッフ

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 クエイ兄弟は、1979年以降パペットとストップモーション・アニメーションをユニークに組み合わせ、神秘的魔術的な情景とストーリーを持つ映画製作を行っている。

 展覧会会場で上映が行われている代表作の『ストリート・オブ・クロコダイル』(1986年、21分)は、ポーランドのユダヤ系作家ブルーノ・シュルツ(1892-1942)が幼少期の記憶を綴った同名の短編作で表された心理的な表象をもとに制作された。クエイ兄弟の細部にこだわった画面作りとテクスチャーのすばらしさは、観る者をひきつける。

 本展では、これまで日本では紹介される機会の少なかったコマーシャルや音楽の映像作品のほかに、初期のドローイング、舞台デザインまで、クエイ兄弟の美の世界を総合的に紹介する。

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《ラボネキュイエール城》 1970年代、鉛筆、イラストレーションボード

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『マゼーパ』 1991年、ロイヤル・ナショナル・シアター、ロンドン

クエイ兄弟プロフィール
 一卵性双生児として1947年にペンシルヴァニア州ノーリスタウンに生まれる。フィラデルフィア芸術大学(PCA)に進学する。「ポーランド・ポスターの芸術」展(1967年)で、東欧の文化芸術に強く魅せらる。その後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)でイラストレーションを専攻し、東欧の文学や音楽に親しみながら、アニメーションの制作を始める。
 『人工の夜景―欲望果てしなき者ども』(1979年)以降、彼らはロンドンを中心に、コラージュ、コマ撮り、実写、特殊効果を組みあわせ、アニメーション、ドキュメンタリー、ミュージック・ヴィデオ、 バレエ映画、長編映画、コマーシャルなどさまざまな映像作品を、常に不可分な「クエイ兄弟」として創ってた。そして、1980年代後半以降は、オペラや演劇のための舞台デザインやプロジェクション映像も提供している。

 展覧会初日(7月23日)にはクエイ兄弟による公開制作が行われ、その映像が「かなチャンTV(神奈川県公式)」で配信されている。
【クエイ兄弟】神奈川県立近代美術館 葉山にて公開制作&インタビュー。
https://youtu.be/LqNvm743qOI

展覧会図録
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クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム―
サイズ:36.5x20 cm
ページ数:175ページ
出版元:株式会社求龍堂
発行年度:2016年度
価格:3,240円(税込)
ISBN:978-4-7630-1623-2
ミュージアムショップで販売中

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会場風景

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会場風景

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オープニングセレモニーでのクエイ兄弟(左端と左から三人目)と水沢勉 神奈川県立近代美術館館長(右端)

2016.07.19

アーティストin湘南2 田澤茂と石井礼子

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田澤茂 《365日》1970年 個人蔵

アーティストin湘南2
田澤茂と石井礼子

会期 2016 年7月2日(土)-9月4日(日)
会場 平塚市美術館
    平塚市西八幡1-3-3
    Tel 0463-35-2111
開館時間 9:30-17:00(入場は16:30 まで)
 ※7/16(土)-8/28(日)は18:00まで開館(入場は17:30まで)
休館日 月曜日(ただし7/18は開館)、7/19
観覧料金  一般400(320) 円、高大生200(160) 円、小中学生無料
       ※( ) 内は20 名以上の団体料金
       ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
       ※各種障がい者手帳所持者と付添1名は無料
       ※65 歳以上で平塚市民は無料、市外在住者は団体割引
         (年齢・住所を確認できるものを提示)

主催 平塚市美術館

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 平塚市美術館は、同館の開館20周年にあたる2011年から、湘南ゆかりの作家を紹介する「アーティストin湘南」を開催し続けている。今年の春から初夏にかけて開催された「アーティストin湘南2 萬鉄五郎×岸田劉生」に続き、今展では、藤沢市辻堂で長く制作した油彩画家・田澤茂(1925-2014)の画業と、田澤が主催した絵画教室で学び、藤沢で制作を続ける石井礼子(1974-)の師弟の作品を紹介している。

  青森県に生まれた田澤茂は、1948年に上京して辻堂に住み、制作を続けた。1953年には猪熊弦一郎に師事して新制作協会展に初入選し、以後、新制作協会展や個展を中心に活動します。故郷の風土に根ざし、神々や妖怪を描いたユーモアと生命力あふれる作風で知られている。

  石井礼子は藤沢市に生まれ、9歳から田澤茂の絵画教室に通いはじめまた。1993年に女子美術大学に入学。在学中から新制作協会展に入選し、2004年には同会の会員となり、出品を続けている。石井の作品は、和紙に割り箸と墨を用いて、身の回りの出来事を題材に私的な風景を描き出している。師弟の自由闊達な作品が楽しめる。

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石井礼子 《私の周囲(いただきます)》2004年 個人蔵

【関連イベント】
■同館学芸員によるギャラリートーク
日時 2016年7月9日(土)、8月6日(土) 各回14:00-14:40
場所 展示室2  ※申込不要、要観覧券
■ 「絵を見て発見!おしゃべり美術館」
日時 7月26日(火)以降の火曜日 11:00‐12:00 
対象 小学生(保護者参加可) ※申込不要、要観覧券
場所 展示室2
対話型鑑賞ボランティア(ひらビ・あーつま~れ)のメンバーと一緒におしゃべりをしながら作品の鑑賞を行う。1作品15分程度の鑑賞。

横浜市こどもの美術展 Yokohama Children's Art Exhibition 2016

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 「横浜市こどもの美術展」は、横浜市民ギャラリーが開館した翌年の1965年から始まった歴史ある展覧会が開催される。

 子どもたちの自由な発想と豊かな表現を育み、健やかな成長を応援することを大切に、50年以上にわたって活動が続いている。

 今年は新たにテーマ部門を設けて「花」というテーマと、自由テーマで子どもたちが描いた作品を募集し、応募された作品をすべてを展示する。

 会期中には、アーティスト・康夏奈(1975年東京都生まれ、小豆島在住)の作品の特別展示や、子どもの演奏会、子どもも大人も自由に参加できる楽しいワークショップが開催される。

横浜市こどもの美術展
Yokohama Children's Art Exhibition 2016

会期 2016年 7月29日 (金) – 8月7日(日)
    ※会期中無休
    10:00-18:00 (入場は17:30まで)
    入場無料
会場 横浜市民ギャラリー
    横浜市西区宮崎町26番地1
    TEL 045-315-2828
    http://ycag.yafjp.org

主催 横浜市民ギャラリー
        (公益財団法人横浜市芸術文化振興財団・西田装美株式会社 共同事業体)
協賛 (株)ヤマハミュージックリテイリング 横浜店
後援  横浜市教育委員会、横浜市文化観光局

JAMAIS VU -未視感-大森 暁生展 Akio Ohmori Exhibition 2016

 彫刻家・大森暁生(1971年生まれ)の個展が、横浜高島屋(横浜市西区)で開催されている。横浜での展覧会は本日(19日)が最終日だが、8月3日から会場を日本橋高島屋に移して同展は開催される。

 大森は、1996年に愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業し、籔内佐斗司のアシスタントとして1995年から2002年まで務めた。

 展覧会名にあるJAMAIS VU(ジャメヴ、未視感)は、見慣れている光景や物事が、未体験のことに感じる言葉(この逆は、déjà vu、デジャヴ、既視感)。作品から未体験の物語が紡ぎだされる。木彫やブロンズの新作が展覧できる。

JAMAIS VU -未視感-大森 暁生展 Akio Ohmori Exhibition 2016
会期 2016年7月13日(水)-19日(火) 午前10時-午後8時
    ※最終日は午後4時閉場
会場 横浜タカシマヤ7階 美術画廊
    横浜市西区南幸1丁目6番31号
    TEL(045) 311-5111

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2016.07.06

メアリー・カサット展 MARY CASSATT Retrospective

Photo
《眠たい子どもを沐浴させる母親》1880年 油彩、カンヴァス 100.3×65.7cm、ロサンゼルス郡立美術館蔵
Digital Image © 2015 Museum Associates / LACMA. Licensed by Art Resource, NY

 印象派を代表するアメリカ人女性画家メアリー・カサット(1844-1926)の、国内では35年ぶりの大回顧展が、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で開催されている。

 21歳の時、画家をめざしてアメリカからパリに渡ったカサットは、古典絵画の研究から出発するが、エドガー・ドガ(1834-1917)から誘われ、印象派展に参加することになる。

 女性の職業画家がまだ少なかった困難な時代に創作活動を続けたカサットの生涯を、慈愛に満ちた母子像や明るい色彩の女性像を通して、知ることができる。

 本展では、カサットの油彩画やパステル画、版画、エドガー・ドガやベルト・モリゾ(1841-1895)など交流のあった画家たちの作品、さらに画家が愛した日本の浮世絵版画や屏風絵など併せて合計約100点が展覧できる。

メアリー・カサット展 
MARY CASSATT Retrospective

会期 2016年6月25日(土)-9月11日(日)

会場 横浜美術館
    横浜市西区みなとみらい3-4-1
    http://yokohama.art.museum/

休館日 木曜日 ※ただし2016年8月11日(木・祝)は開館             

開館時間 10時-18時(入館は17時30分まで) 
 ※夜間開館:2016年9月2日(金)は20時30分まで開館(入館は20時まで)

観覧料 一般1,600円/大学・高校生1,100円/中学生600円
     小学生以下無料/65歳以上1,500円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)
 ※ほかに割引制度あり。詳細は特設サイトまで。

特設サイト http://cassatt2016.jp/

主催 横浜美術館 NHK NHKプロモーション 読売新聞社
後援 横浜市
助成 駐日アメリカ合衆国大使館 テラ・アメリカ美術基金
協賛 大日本印刷
協力 全日本空輸 日本貨物航空 横浜高速鉄道株式会社 横浜ケーブルビジョン
    FMヨコハマ 首都高速道路株式会社

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《バルコニーにて》1873年 油彩、カンヴァス 101.0×54.6cm フィラデルフィア美術館蔵
Courtesy of the Philadelphia Museum of Art, Gift of John G. Johnson for the W. P. Wilstach Collection, 1906

 1872年秋から約六か月間にわたるスペイン滞在中に訪れたプラド美術館で、ベラスケスと、とりわけセビーリャを代表するムリーリョに魅了された。《バルコニーにて》(1873年)は、セビーリャ滞在中に制作され、カサットは、本作で初めて男性像を描いたと述べている。

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エドガー・ドガ《踊りの稽古場にて》1884年頃 パステル、紙(厚紙に貼付) 39.9×73.0cm ポーラ美術館蔵

 印象派を代表する画家エドガー・ドガは、サロン(官展)に出品されたカサットの作品に目が留まり、ドガはカサットを印象派へ参加するよう誘う。ドガはカサットをモデルとして作品制作を行っている。

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《手紙》1890-91年 ドライポイント、アクアチント 34.6×22.5cm アメリカ議会図書館蔵
Image courtesy of the Prints & Photographs Division, Library of Congress


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《沐浴する女性》1890-91年 ドライポイント、アクアチント 36.7×26.8cm ブリンマー・カレッジ蔵 Courtesy of Bryn Mawr College

 円熟期を迎えた1890年代に、カサットは浮世絵からインスピレーションを受けて多色刷り銅版画を制作している。メトロポリタン美術館に所蔵されているハヴマイヤー旧蔵の浮世絵版画の多くは、カサットが収集に関わっている。

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《母の愛撫》1896年頃 油彩、カンヴァス 38.1×54.0cm フィラデルフィア美術館蔵
Courtesy of the Philadelphia Museum of Art, Bequest of Aaron E. Carpenter, 1970

 カサット特有の身体の量感表現で、母と子の触れあいを描いた《母の愛撫》(1896年頃)をはじめ、母のたくしまさと子どもの生命力を感じさせる母子像の作品群は、本展の魅力のひとつだ。

 関連イベントとして、シンポジウム(7月31日)、学芸員によるギャラリートーク(7月8日、8月5日、9月2日)、夜の美術館でアートクルーズ(7月13日、8月27日)などが用意されている。詳細については、特設サイトもしくは横浜美術館HPまで。

 メアリー・カサット展と同時開催されている横浜美術館コレクション展(2016年度第1期)では、世界コロンブス博覧会(1893年、シカゴ)でカサットが壁画を描いた婦人館に出品された女性画家渡辺幽香(1856-1942)の《幼児図》(1893年)が紹介されている。幽香は、初代五姓田芳柳(1827-1892)の娘で、草創期の洋画家、五姓田義松(1855-1915)の妹である。同コレクション展は、渡辺幽香をはじめ、上村松園、片岡球子、桂ゆき、田中敦子、福田美蘭、石内都、内田あぐり、遠藤彰子、辰野登恵子、松井冬子などの様々な分野の女性作家の作品を紹介している。
※企画展とは別観覧料。但し、企画展観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展も観覧できる。

メアリー・カサット展図録
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2016年 NHK/NHKプロモーション刊
A4変形 約270×220×20mm
216ページ
全出品作品112点カラー収録
価格2,300円(税込)
横浜美術館ミュージアムショップにて販売中

2016.06.12

[生きるアート 折元立身]展 TASUMI ORIMOTO ART×LIFE/ここにあるけしき−四つの小部屋から−

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《パン人間の息子+アルツハイマー・ママ》1996年

 フランスパンを何本も顔に巻き付けたパフォーマンス・アーティスト・折元立身たちが行進する映像を見てから久しいが、今でもその姿が眼に焼き付いている。現代美術の前線で40年以上に渡り、国際的活動を繰り広げている折元立身(1946年川崎市生まれ、同市在住)の展覧会が、川崎市市民ミュージアムで7月3日まで開催されている。

 1990年代に、フランスパンを顔面に巻き付けた「パン人間」の路上パフォーマンスを世界各地で行って注目される。90年代後半に入ると、自身が介護するアルツハイマー症の母を作品に登場させた「アート・ママ」のシリーズを制作する。

 折元の作品は、さまざまなひとびと(世界各地の道行く人々、介護する母、おばあさんたち、入院している人々…)との即興的なふれあいを通して生まれる。

 本展では、著しい進境を見せた1990年代から今日までとどまることなく繰り広げられてきた折元の創作の軌跡を、映像、写真、グラフィック、ドローイングといった多彩な表現で紹介する。

[生きるアート 折元立身]展 TASUMI ORIMOTO ART×LIFE

会期 2016年4月29日(金)-7月3日(日)
会場 川崎市市民ミュージアム 企画展示室1・2
    
川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
    Tel 044-754-4500
観覧料 一般700円、学生・65歳以上600円、中学生以下無料、他
主催 川崎市市民ミュージアム

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ここにあるけしき−四つの小部屋から−
中澤美和/牧野真耶/松澤有子/村山まりあ

会期 2016年4月23日(土)-6月19日(日)
会場 藤沢市アートスペース
    
藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6階
    Tel 0466-30-1816
休館日 月曜日
開館時間 10:00-19:00(入場は閉館の15分前まで)
観覧料 無料

主催 藤沢市 藤沢市教育委員会
後援 神奈川新聞社 株式会社ジェイコム湘南 藤沢エフエム放送株式会社
協力 公益財団法人藤沢市みらい創造財団 ココテラス湘南

 「けしき」という言葉から、何を思い浮かべたかを、4人の若手アーティストたちが絵画、インスタレーション、彫刻で表現した。自然の印象をテーマにしたもの、藤沢という土地からインスピレーションを受けて制作したもの、実在しない空想の世界など、彼らの作品を通して、あらたな「けしき」の発見を試みる。

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2016.06.04

ミシェル・ビュトールと美術家たちのアーティストブック展

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ミシェル・ビュトール 『春の巻物五本』
シルクスクリーン、デコパージュ 1984年

ミシェル・ビュトールと美術家たちのアーティストブック展

会期 2016年5月13日(金)-7月22日(金)
会場 富士ゼロックス・アートスペース(Fuji Xerox Art Space)
    神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
    富士ゼロックス R&D スクエア 1F
開館時間 平日11:00~19:00(最終入館は閉館15分前まで)
休館日 土・日・祝日
       但し、5月14日(土)-6月5日(日)までの土・日・祝日は開館
入場料 無料

 1950年代フランスで発表された、古典的文学ジャンルと異なる前衛的な小説作品群を「ヌーヴォー・ロマン(新しい小説)」と称された。その代表的作家のひとりであるミシェル・ビュトールが、美術家たちと共同で制作したさまざまなアーティストブックが展示されている。

 ミシェル・ビュトールは、小説『心変わり』(1957年)でフランスの最も権威ある文学賞のひとつであるルノドー賞を受賞する。その後、小説の著述から離れ、「書物(ブック)」という表現形態の新たな可能性を探求し、美術家たちと共同でアーティストブックを多数制作を行った。作家と美術家の共同制作では作家の詩や文章に美術家がイメージを添えたものが多い中で、ビュトールは、そのようなコラボレーションのあり方にとどまらず、多彩な装いの「ブック」を作り出した。美術家のコラージュ(貼り絵)にビュトール自身が手書きで文章を書き込み、蛇腹状に装丁した作品、ビュトールの文章を砂とともに瓶につめた作品、ビュトールが考案した言葉遊びのカード群にポスターを組み合わせた作品、文章とともに雑多なオブジェをボックスに収めた作品など、実験的な「ブック」に対する試みが随所に見られる。

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ミシェル・ビュトール/ピエール・アレシンスキー
『詩「ドン・ファン」のための素材』
シルクスクリーン、ミクスト・メディア 1977年

展示作品
制作者: ミシェル・ビュトールと美術家たち
作品名: 100の本・100の美術空間
制作年: 1962-1988年
技 法: アーティスト・ブック

ミシェル・ビュトール (1926- ) 
1926年 フランスに生まれる
1946年-49年 パリ大学文学部で哲学を学ぶ
1954年 小説『ミラノ通り』を発表
1957年 小説『心変わり』でルノドー賞を受賞
1962年 詩画集『出会い』を刊行し、この後、アーティストブックを数多く制作する
1989年 来日を機に、西武アート・フォーラムで「ミシェル・ビュトールとその画家たち 100の
     本・100の美術空間」展が開催(今展の展示作品と同一の作品が展示される)

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