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2016.04.30

「複製技術と美術家たち」展チケットプレゼント

 開催中の「複製技術と美術家たち」展(横浜美術館)のチケット(招待券)を、2枚1組にして先着5名様にプレゼントいたします。

 「問合せ/Contact」のメールアドレスで、件名を「複製技術と美術家たちチケット」として、お名前、ご住所、メールアドレスをお書きの上、お申込みください。定員に達し次第チケットプレゼントは終了となります。

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※招待券の転売やオークション出品はおやめ下さい。

2016.04.27

富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち -ピカソからウォホールまで FUJI XEROX PRINT COLLECTION×YOKOHAMA MUSEUM OF ART ARTISTS IN THE AGE OF MECHANICAL REPRODUCTION - FROM PICASSO TO WARHOL

富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館
複製技術と美術家たち
-ピカソからウォホールまで
FUJI XEROX PRINT COLLECTION×YOKOHAMA MUSEUM OF ART OF
ARTISTS IN THE AGE MECHANICAL REPRODUCTION
- FROM PICASSO TO WARHOL

会場 横浜美術館
    横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
    TEL 045-221-0300(代表)
    http://yokohama.art.museum/

会期 2016年 4月23日(土)-6月5日(日)

開館時間 10時~18時 (入館は17時30分まで)
       ※夜間開館 5月27日(金)は20時30分まで(入館は20時まで)

休館日 木曜日 (ただし5月5日[祝]は無料開館)、5月6日(金)

観覧料 一般1,300円/大学・高校生700円/中学生400円/小学生以下無料
      65歳以上1,200円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)
      ※2016年5月5日(木・祝)は観覧無料
      ※20名以上団体料金あり(要事前予約)
      ※障がい者手帳所持者と介護者(1名)は無料
      ※その他の割引料金については横浜美術館まで問合せ

主催 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛 富士ゼロックス株式会社
後援 横浜市
協力 横浜高速鉄道株式会社、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社
企画協力 横田茂ギャラリー

 複写機やレーザープリンターのメーカーとして知られている富士ゼロックスは、1988年から欧米と日本の作家による版画、写真、コピー・アート(ゼログラフィーによる作品)などを蒐集し、同社の神奈川本社(横浜みなとみらい)のアートスペースで作品を公開している。富士ゼロックスと横浜美術館とのコラボレーションが実現し、版画、写真、書籍など複製技術を用いた作品と、油彩画や彫刻の伝統的なメディアによる作品を合わせた約500点を展示する大規模な展覧会が横浜美術館(横浜みなとみらい)で開催されている。

 展覧会は五つの章から構成されている。「第1章 写真の登場と大画家たちの版画」では、ドイツの哲学者ヴァルター・ベンヤミン(1892-1940)が指摘した、絵画が持つ「アウラ」から解放された複製技術である写真独自の視点を紹介するほか、遠近法を解体したピカソやブラックの版画と油彩画、マティスのシルクスクリーンの連作『ジャズ』などを通じて、新たな様式・主題・媒体に挑戦した大画家たちの仕事を見る。

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ナダール(1820-1910)《シャルル・ボードレール》
1856年頃(1978年のプリント)/ソルテッド・ペーバープリント/27.0×21.00cm/横浜美術館蔵

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アンリ・マティス(1869-1954)《サーカス》(詩画集『ジャズ』より)
1947年/シルクスクリーン、紙(書籍)/42.5×65.00(用紙)/富士ゼロックス版画コレクション

 第一次大戦後、伝統的な価値観が清算され、新たな芸術ビジョンが提示される。幾何学的・抽象的な構成を探求したドイツのバウハウス、ロシア・東欧の構成主義は、普遍的な様式を確立することで理想社会を実現しようとする。「第2章 普遍的スタイルを求めて」は、ベンヤミンが「複製としての烙印」と呼んだダダ(反芸術)の美術家たちの作品や、実験精神に満ちた作品と、美術家が参画した作品性の高い雑誌・書籍で構成されている。

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クルト・シュヴィッタース(1887-1948)
《メルツ絵画1C 二重絵画》
1920年/アッサンブラージュ、油彩、厚紙/15.6×13.7cm/横浜美術館蔵

 エルンストは本や雑誌から挿絵を切り抜き、それは別の挿絵に貼り付けるコラージュを制作した。さらにコラージュは写真撮影され、タイトルや詩が添えられ、印刷された本となって、本来の意味とはかけ離れたイメージの変容へと向かった。「第3章 変容のイメージ」は、写真や版画、印刷などの複製技術が果たした役割と、シュルレアリスムが提示した「作ること」の意味の改変を、マン・レイ、デュシャン、コーネルらの作品を通じて検証する。

 第二次世界大戦後、大量消費時代に登場したポップ・アートは、消費材、マスメディア、サブカルチャーなど日常生活を取り巻く複製技術の産物を批判的またはアイロニカルな視点から取り上げることで、複製文化そのものを芸術に包摂しようとした。一方でポップ・アートの過剰なイメージとは対照的に、表現手段を極限までに切り詰めるミニマル・アートが登場する。「第4章 大量消費時代にむけて」では、アンディ・ウォーホルの《花》シリーズをはじめ、斎藤義重、吉田克朗、荒川修作らの、日本の前衛美術家たちの作品を紹介する。

 1959年に事務用として小型複写機が生まれことで、ゼログラフィー(電子写真・複写技術)が急速に普及した。これは機械的な複写技術から、電子情報によるデジタル複製テクノロジーの時代への転換の予告であった。美術家たちは、複写機さえあれば、発想から完成までのプロセスを短時間に何度でも試み、かつ量産できるようになった。最後のセクション「第5章 ゼログラフィーと美術家」では、1960年代以降のゼログラフィーを用いた美術家たちの挑戦を紹介する。

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河口龍夫「(1940年生まれ)
《Neptunus granvlatus 中新世 甲殻綱 十脚目》
(版画集『関係-時間:時のフロッタージュ』より)
1998年/ゼログラフィー、紙/35.0×25.6cm(用紙)/富士ゼロックス版画コレクション
©Tatsuo Kawaguchi

■アーティスト・トーク
「ゼログラフィー・科学・美術・芸術」
本展出品作家である戸村浩氏を迎え、ゼログラフィーを用いた作品を中心に、数理や科学的思考を軸とする創作活動を語っていただく。
日程 2016年5月3日(火・祝)
時間 15時~16時30分 (14時30分開場)
出演 戸村 浩(美術家・本展出品作家)
会場 横浜美術館・円形フォーラム
参加費 無料
定員 80名(事前申込不要、先着順)
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戸村 浩(1938年生まれ)
《星・星の数 ブック A, B》
2005年/インクジェット、紙(2冊組)/6×6×6cm、6×6×5cm
富士ゼロックス版画コレクション
©戸村浩 2016


他にも関連イベント(学芸員によるギャラリートーク、展覧会・ココがみどころ!)が用意されている。

■無料音声ガイド
本展で提供する無料音声ガイドの専用アプリ「SkyDesk Media Trek」を手持ちのスマートフォンやタブレットにインストールして、会場で作品解説が聞ける。詳細は、横浜美術館ホームページまで。

■富士ゼロックス・アートスペース 関連展覧会
本展会期中、富士ゼロックス・アートスペースでは関連作家を取り上げた展示が開催されている。
•斎藤義重展
会期:2016年2月22日(月)~5月11日(水)
•ミシェル・ビュトールと美術家たちのアーティストブック展(仮)
会期:2016年5月13日(金)~7月末
詳細は、富士ゼロックス・アートスペースまで
http://www.fujixerox.co.jp/company/event/hanga/exhibition.html

2016.04.22

近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎展 Naojiro Harada Retrospective

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原田直次郎《騎龍観音》1890年
油彩, カンヴァス
護国寺所蔵(重要文化財)

近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎展
Naojiro Harada Retrospective

会場 神奈川県立近代美術館 葉山
    神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
    http://www.moma.pref.kanagawa.jp/index.html
    電話046-875-2800(代表)
会期 2016年4月8日(金)-5月15日(日)
休館日 月曜日
開館時間 午前8時30分-午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料 一般1200円、20歳未満・学生1050円
       65歳以上600円、高校生100円
      ※20名以上の団体料金あり
      ※中学生以下と障がい者手帳所持者(および介助者原則1名)は無料

主催 神奈川県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
後援 東京ドイツ文化センター
    公益財団法人ポーラ美術振興財団
協力 日本航空、日本通運
助成 公益財団法人吉野石膏美術振興財団

 西洋画の習得を志して高橋由一に師事したのち、ドイツ・ミュンヘンの美術アカデミーに留学した原田直次郎(1863-1899)の画業を紹介する展覧会が、神奈川県立近代美術館 葉山で開催されている。

若し明治の油画が一の歴史をなすに足るものであるならば、原田の如きは、必ずや特筆して伝うべきタイプであるだろう。――森鴎外

 文豪・森鴎外の「舞姫」「文づかい」と並ぶドイツ三部作のひとつ「うたかたの記」は、画学生・巨勢(こせ)とマリーとの悲恋物語であるが、主人公の画学生・巨勢は原田直次郎がモデルとなった。原田は、留学先のミュンヘンで陸軍省派遣留学生だった森鴎外と終生の友情を結ぶこととなる。

 原田直次郎は、1887(明治20)年に3年の滞欧から帰国するが、伝統的な美術を保護し、西洋絵画を排斥する日本美術界のなかで、「西洋画は益々奨励すべし」と西洋画の正則(アカデミック)な理念と技術を広めるべく奮闘する。洋画団体「明治美術会」の創立に参加、作品発表と並んで論述活動も行う。1889年に開いた画塾「鍾美館(しょうびかん)」からは、和田英作や三宅克己(こっき)、大下藤次郎らを輩出している。1890年の第3回内国勧業博覧会に出品し、画題論争を巻き起こした大作《騎龍観音》などを通して、西洋美術の正統を伝えながらも36歳で夭折した原田の活動は、日本における西洋画の受容を考える上で短くも重要な軌跡を描いた。

 1909(明治42)年に、森鴎外が発起人となった没後10年記念の遺作展が、東京美術学校(現・東京藝術大学)で開催された。本展は、森鴎外をいわばキュレーターとした前回の遺作展以来、107年ぶりの原田直次郎の回顧展となる。重要文化財2点(《靴屋の親爺》《騎龍観音》)を含む原田直次郎の油彩約30点と素描類、森鴎外や徳富蘇峰に協力した挿図や表紙画などグラフィックの仕事約30点に加え、ドイツでの師ガブリエル・フォン・マックスや友人らの作品をはじめ、文化都市ミュンヘンの息吹を伝える日本初公開の19世紀ドイツ美術の絵画・版画・写真類や新作映像、そして高橋由一や松岡寿、伊藤快彦など周辺作家を加え、総数200点を超える作品と資料で、原田直次郎の画業と日本近代美術史における展開を概観する。

 本展に関連して、同時開催されている「コレクション展1:明治の美術 ワーグマン、五姓田義松そして黒田清輝 神奈川県立歴史博物館所蔵作品とともに」では、明治期の作品に焦点をあてている。明治初期の日本洋画に大きな影響を与えたイギリス人画家チャールズ・ワーグマン(1832-1891)の作品をはじめ、彼から薫陶を得た高橋由一(1828-1894)や五姓田義松(1855-1915)の作品を神奈川県立歴史博物館と神奈川県立近代美術館の所蔵品のなかから明治期の洋画の流れが通観できる。会期、会場とも「近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎展」と同じ。観覧料は別料金。ただし「原田直次郎展」観覧券で同日に限り「コレクション展1」も観覧できる。(詳細は神奈川県立近代美術館のホームページを参照)

1875
五姓田義松《老母図》1875年
油彩, カンヴァス
神奈川県立歴史博物館所蔵

 「近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎展」の関連企画(国際シンポジウム、スライドレクチャー、ゲストトーク、館長トークなど)も用意されている。詳細については、神奈川県立近代美術館のホームページを参照。

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