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2015.11.03

横浜発 おもしろい画家: 中島清之-日本画の迷宮 NAKAJIMA Kiyoshi Retrospective: Exploring the Kaleidoscopic World of an Innovative Nihonga Painter

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《喝采》1973(昭和48)年、紙本着色・額、横浜美術館蔵(中島清之氏寄贈)

 自由闊達な画風で知られた日本画家、中島清之(1899-1989年)の待望の回顧展が横浜美術館(横浜市西区)で開催されている。青年期から最晩年に至る清之の画業を、初公開作品、さらに画稿やスケッチを含む約180点を通じて知ることができる。

横浜発 おもしろい画家:中島清之―日本画の迷宮
NAKAJIMA Kiyoshi Retrospective: Exploring the Kaleidoscopic World of an Innovative Nihonga Painter

会期 2015年11月3日(火・祝)-2016年1月11日(月・祝)
    ※会期中、一部作品の展示替えあり
    10:00-18:00(入館は17:30まで)
    休館日:木曜日、2015年12月29日(火)-2016年1月11日(土)
会場 横浜美術館
    神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
    Tel:045-221-0300
    http://yokohama.art.museum
観覧料 一般1200円/大学・高校生800円/中学生400円
      小学生以下無料/65歳以上1100円
      (団体料金等の詳細は同館ホームページに掲載)

主催 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
    神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
後援 横浜市

ココが「おもしろい」!清之作品

50枚以上のスケッチ。でも本当は存在しない風景。
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《銀座A》1936(昭和11)年、紙本着色・額、横浜美術館蔵(中島清之氏寄贈)

 西洋文化の発信地として関東大震災後に発展した銀座の街を、白描画を思わせる線でとらえた作品。実はこの作品、50枚以上に及ぶ銀座の街のスケッチを元に、実際は離れていた建物を画面上で組み合わせている。清之は、単に最先端の街の風景を写し取ろうとしたのではなく、街をコラージュするようにスケッチを再構成し、緻密で色彩豊かな絵画世界を作り出そうとしている。

見る人の意表をつくモチーフと画面作り。伝説の歌姫を清之が描くと…。
 名曲「喝采」を熱唱するちあきなおみを描いたこの作品(上掲の作品)は、流行歌手の日本画のモチーフにした新奇さで、当時批評家たちを驚かせた。彼女の特徴的な顔立ちに魅了され、テレビに映る姿をスケッチするだけでは飽き足らず、歌謡番組の収録に実際に足を運び、作品を完成させた。

一見すると抽象画。しかし、そこに潜むのは、徹底した写実の眼。
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《緑扇》1975(昭和50)年、紙本着色・二曲屏風一双、横浜美術館蔵

 卓越した線と箔使いで複雑な竹の葉の重なりを描き分けながら、オールオーヴァー(画面全体を均質な色彩や線でい面に覆った表現)の抽象絵画を思わせる大画面に構成した晩年の代表作《緑扇》は、「伝統と現代の統合」を目指した清之芸術の、ひとつの頂点を示す作品である。

【展覧会の構成】
第1章 青年期の研鑽-古典との出会い
 25歳で院展に初入選し、下村観山や安田靫彦、前田青邨らの知遇を得ると、院展の本流である古典研究に根ざしつつ、次第に自らの感性を活かした装飾的な画面作りを展開してゆく。
第2章 戦中から戦後へ-色彩と構図の洗練
 陸軍慰問使として中国に赴いた清之は、兵士たちの似顔絵を描くかたわら、行く先々の街をスケッチしている。当時の中国の風俗を活写した《黄街(こうがい)》七部作(1939年)を描いている。続いて、春日大社の祭礼を描いた《おん祭》七部作(1942年)を発表する。これらの作品によって、気品ある色彩と洗練された構図の中に、ユーモアと情感を湛えた人物を描き出す表現に到達する。戦後、横浜に戻った清之は、社会の価値観の急速な変化に大きな戸惑いを感じていた。「世相の急旋回」への反発を感じながら、自分らしい主題を模索し、そして辿りついたのが、≪方広会(ほごえ)の夜≫(1950年)であった。
第3章 円熟期の画業-伝統と現代の統合への、たゆみなき挑戦
 国内外の美術の最新動向を敏感に察知しながら、次々と新しい手法に挑戦する。《顔》(1960年)は、アンフォルメル絵画に触発された鮮烈な赤の色調と重厚な絵肌によって、大画面に仏の顔だけをとらえた作品。同時期に、渓流や山肌などの自然の形象を、抽象的に捉えた作品に取り組むようになる。さらにモチーフは、伝統芸能から人気歌手、家族や友人の肖像、庭の花木、好んで旅した瀬戸内海や富士山の風景など、実に多岐にわたった。

【関連イベント】
記念対談「どこがおもしろいのか、清之の画業」
出演:日夏露彦(美術評論家/清之次男・洋光)×大矢鞆音(美術評論家・津和野町立安野光雅美術館館長)
日時:11月21日(土)14:00-15:30(13:30開場)
会場:レクチャーホール
定員:240名(当日12:00より総合案内で整理券配布)
参加費:無料(整理券が必要)
フロアトーク
出演:中島千波(日本画家/清之三男)
日時:12月6日(日)14:00-15:00
会場:企画展示ホワイエ
定員:40名(当日12:00より総合案内で整理券配布)
参加費:無料(当日有効の本展鑑賞券と整理券が必要)

その他に、「夜の美術館でのアートクルーズ」、「学芸員によるギャラリートーク」、「展覧会・ココがみどころ!」などのイベントが用意されている。12月23日(水・祝)には、来年の干支の猿が描かれた中島清之作品の《和春》のオリジナルポストカードが、先着100名にプレゼントされる。

※関連イベントの詳細については横浜美術館ウェブサイトを参照

【チケットプレゼント】
「中島清之-日本画の迷宮」展の招待券をGaleriaLBIROより2枚1組5名様に先着プレゼントいたします。 件名に「中島清之展チケットプレゼント」とお書きの上、お名前、郵便番号、ご住所、メールアドレスを、「問合せメール」フォームで送信してください。
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一般公開に先立ち行われたオープニングセレモニー
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挨拶する日夏露彦氏(清之次男)

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《銀座》のためのスケッチ

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春日若宮祭(おん祭)画稿

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